ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

電脳メイドしづ子さんのサイトにて

『Love & Dirt: The Marriage of Arthur Munby and Hannah Cullwick』の感想を取り上げていただきました。この本に出てくるアーサー・マンビー、遺族が可哀相なぐらいフェチなのです。記録残さないであげてください。公開期日に制限を設けていたとはいえ、オックスフォード大学に眠っていたそれは時限爆弾です。



ところがメイドのハナも、負けず劣らずフェチなのです。アーサーに愛される為、という盲目的なところは差し引いても、突き抜けてます。具体的にひとつだけ言えば、ハナは結婚前も結婚後も、アーサーの靴をlickする習性があったそうです。(lickは辞書で調べてみてください)



アーサーは結婚後にこの癖を辞めさせようとしたそうですが、ハナは一向に辞めなかったとか。Bootsという単語とlickという単語が日記に出る回数、多すぎです。当時の靴がどういう状況にあったのか、それを分かった上での「tasteの感想」を記した日記も残っていて、出会うべくして出会ったのでしょう。



「なぜ、こんな本を読んでいるのだろう?」



途中で何度もわからなくなります。服装の描写とか、「メイド」と「中流階級の妻」を行ったり来たりする描写は、とても参考になるんですけどね。このふたりは、今年の冬コミの課題です。



そんな感じで、地味に地味に進めています。