ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん

家事使用人研究者の久我真樹のブログです。主に英国ヴィクトリア朝の屋敷と、そこで働くメイドや執事などを紹介します。

参考資料

『螺子とランタン』

螺子とランタン (角川コミックス・エース)作者: 桂明日香出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2004/11/26メディア: コミック購入: 3人 クリック: 23回この商品を含むブログ (49件) を見る ヴィクトリア朝や貴族関係の話はリアル志向へ走り、使用人の手記ばかり…

英書の乱丁本を返本する・珍しい本を入手

1920年代に出版されたいわゆる稀覯本を購入した年末。ところが、幾つかのページが複数ある、という乱丁がありました。稀覯本なので返本・交換は無理だろうと思っていましたが、先日、同じ店で同じ本が出ているのを見つけました。 時間がかなり経っていたので…

DVD『Victorian Farm』

Victorian Farm: Rediscovering Forgotten Skills作者: Alex Langlands,Peter Ginn,Ruth Goodman出版社/メーカー: Pavilion Books Ltd発売日: 2008/10/20メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (4件) を見る 日本のAMAZONではまだ本のみの発売ですが、…

『黒博物館スプリンガルド』とメイドの手記

数日前に、『黒博物館スプリンガルド』の感想で、はてなスターをいただきました。その翌日ぐらい、眠る前に「執事の本読み終わったし、DVDを見るには時間も無いし、何か気軽に読める本無いかなぁ」と本棚を見ていると、買ったまま放置していたメイドの手記を…

家族を持った執事の生涯

購入した本を読了しました。感想は後日書きますし、そのタイミングでタイトルも明かしますが、家族を持った執事の苦労が描かれています。とにかく、彼は経済的に苦労していました。 家族と生活することの難しさ 現代人が経済的理由で結婚できないのと同様、…

英書収集佳境

古い手記を買うと、そこそこ乱丁にも出会うのでしょうか。この前買った本は数ページで「同じページが複数」存在し、本来の情報が欠損していました。以前買った本も情報に気づかず、最後の方でページがロストしていたので、結末を知りません。今度、イギリス…

BBC『Victorian Farm』

この前、AMAZONでドラマを探していた時、レコメンドの中に『Victorian Farm』というのがありました。BBCの番組のようでしたが、まだDVDは発売していないので、先に番組の副読本を買いました。これがやばい。久しぶりにやばいです。 どれぐらいやばいかと言え…

約90年前に刊行された英国執事の手記を入手&別の執事手記も読破

しました。 紙質が悪く、今にも崩壊しそうですし、経年劣化であまりきれいではないので、ビニール袋に入れて保管しています。気軽に読んでその辺に放置、というレベルではなく、気合が入ったときに読みふけろうと思います。 手袋をして。 この資料を使い終わ…

自負と偏見のイギリス文化―J.オースティンの世界

自負と偏見のイギリス文化―J・オースティンの世界 (岩波新書)作者: 新井潤美出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/09/19メディア: 新書購入: 5人 クリック: 15回この商品を含むブログ (11件) を見る 読売新聞の書評で、見知った名前を見かけたので買いまし…

一九世紀イギリスの田園風景を描いた『ラークライズ』

ラークライズ作者: フローラトンプソン,Flora Thompson,石田英子出版社/メーカー: 朔北社発売日: 2008/08メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る イギリスの風景が好きなら、絶対に読んでください。 そんな名著です。 『…

イギリスのコックの立身出世と波乱万丈の物語

以前にご紹介したドラマ『The Duchess of Duke Street』の視聴を再開しました。前回までの展開をだいぶ忘れていたので、最初から見直しています。今日は、第1シリーズ2話まで見終えました。 一流のコックを目指すLouisaは貴族の屋敷にてフランス人シェフの…

イギリスに気持ちを向ける

イギリス関係で有名な著作を残されている林望さんの書籍を読み、少しずつ気持ちをシフトさせています。 イギリスはおいしい (文春文庫)作者: 林望出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1995/09/01メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 60回この商品を含むブログ (…

イギリスの通貨とその価値

同人誌の感想を夏コミの後に何通過いただきましたが、その中に今までとまったく違う視点での指摘をいただきました。『ヴィクトリア朝の暮らし7巻 忠実な使用人』で紹介した、『ヴィクトリアン・サーヴァント』で言及されていたチップのエピソードに出てきた…

【映像】

○イギリス・リージェンシー BBC製作 高慢と偏見/ジェーン・オースティン/DVDで発売中 いつか晴れた日に (原題: 分別と多感 )/ジェーン・オースティン/エマ・トンプソン主演 エマ/ジェーン・オースティン/ギニーズ・パルトロー主演 Pride & Prejudice/ジェ…

【同人誌】

メイドさん学科講義録&当世女中気質/制服学部メイドさん学科/2000年 Beyond The Century/制服学部メイドさん学科/2002年 Maidservantology Referrence/制服学部メイドさん学科/2002年/総集編 不完全メイドさんマニュアル 〜ヴィクトリア朝の家事マニュアル…

【小説など】

○リージェンシー・摂政朝 高慢と偏見/岩波書店/ジェーン・オースティン/富田 彬訳 説き伏せられて/岩波書店/ジェーン・オースティン/富田 彬訳 ○ヴィクトリア朝 クリスマス・キャロル/新潮社/ディケンズ/池 央耿訳 オリヴァー・ツゥイスト/岩波文庫/ディケン…

【英書】

○衣装・コスチューム Victorian and Edwardian Fashion/Dover Publications,Inc/Alison Gernsheim English Women's Clothing in the 19th Century/Dover Publications,Inc/C. Willett Cunnington Victorina & Edwardian Fasihons for Women 1840-1919/A Shif…

【資料本】

○イギリス・教育 ケンブリッジのカレッジ・ライフ―大学町に生きる人々/中央公論社/安部悦生 英国パブリック・スクール物語/丸善/伊村元道 自由と規律―イギリスの学校生活/岩波書店/池田潔 ○イギリス・現代 季刊英国特集 (創刊号〜6号)/スチュワード・コミュ…

『THE 1900 HOUSE』の英国版DVD発売

mixiの『MANOR HOUSE』コミュに『THE 1900 HOUSE』の話題があったので、『MANOR HOUSE』のように、そろそろ英国版が出ていないか調べました。すると、去年発売していました。 『THE 1900 HOUSE』(Region 2) パソコンのDVDで視聴できます。 書籍も出ていた…

『The Duchess of Jermyn Street』

そういえば、伝説的なコックRosa Lewisの伝記本が家に来ていました。どのように広げるかは時間しだいですが、あっさりコックに昇進してしまって、全然他のメイドとレベルが違う感じです。 最初はメイド・オブ・オールワークからスタートします。12歳から、と…

『The Duchess of Duke Street』

これまで「コックとして成功した女性」をほとんど知りませんでした。今日、参考資料の整理をしながら、所有するDVDの整理をしていました。そこには、以前買ったまま見ていなかった『The Duchess of Duke Street』と言うドラマシリーズがありました。 「何で…

ヴィクトリア朝の英国の求人情報まで閲覧可能

『エマ』関連ニュース…英 Times 紙200 年分のアーカイブ公開、ほか(黒い天使のブログ様)にて、紹介されていましたが、試みに「Housekeeper」で検索すると、当時の求人欄のリストが出てきました! 使用人の情報を検索してみましたが、当時の使用人に何を求…

十九世紀スイスの国民画家が描いた至高の「三つ編み」

京都での友人の結婚式の前に一通り観光をしていましたが、京都伊勢丹に貼られていたポスターに目を奪われました。スイスの画家アルベール・アンカー(1831-1910)の美術展をやっていたのです。 少女が、三つ編みを編んでいる瞬間を描いています。 アンカーの…

『Under the Rose』5巻・03/24発売

Under the Rose 5―春の賛歌 (バーズコミックスデラックス)作者: 船戸明里出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス発売日: 2008/03/24メディア: コミック購入: 5人 クリック: 251回この商品を含むブログ (80件) を見る 来週03/24はいよいよ『Under the Rose』5巻…

イギリス執事は……『THE GREEN BAIZE DOOR』

英国王室に仕えた執事Ernest Kingの手記を読んでいます。前にも書きましたがこの人は時間軸がめちゃくちゃで、相変わらず話が飛び飛びになりますが、そこで語られるエピソードの面白さが、そうした読みにくさを緩和してくれます。 エキセントリックな主人を…

『The Green Baize Door』〜似た経歴のフットマン

Ernest Kingの話を読んでいます。面白いエピソードが豊富なのはいいとして、時間軸が飛び飛びになるのが難点です。過去のある時期の話をしていたと思ったら、突然、将来主人になる人たちのエピソードが登場して、混乱します。 しかし読んでいると、久我は昔…

『秘密の花園クックブック』

今日の読売新聞の広告で見つけました。 秘密の花園クックブック作者: エイミーコトラー,Amy Cotler,Prudence See,北野佐久子出版社/メーカー: 東洋書林発売日: 2007/12メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (4件) を見る 『秘密の花園』も料…

『Under the Rose』後の世界の作品・『Honey Rose』完結

気づいたら、ページをめくり終えていた 配信されたコミックス、先ほど、読み終わりました。 感想はただ一言、「気づいたら終わっていた」。ここまで周囲に目が向かず、ただひたすらページをめくったのは久しぶりです。読み終わった後の余韻も非常に深く、こ…

英国メイドの手記『Every Other Sunday』読了

ちょっとドライブをかけて、今日「20世紀前半にイギリスでメイドとして働いた女性」の手記を読み終えました。ざっくりと流し読みでしたが、今までのとちょっと違う系統で、戸惑いました。 待望のメイドさんの手記『Every Other Sunday』届く(2007/12/12日記…

待望のメイドさんの手記『Every Other Sunday』届く

この前、「届いていないよ」とメールを送ったところ、2日後にレスがありました。で、その2日後、待望の本が届きました。その旨を先方に書いたところ、即座に「Great!」というメールが。しっかりしていることに、その次には「AMAZONのFeedbackよろしくね」…